田原 崇雄 / Takao Tahara

1982年 山口県長門市生まれ
2005年 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
2005年 卒業制作展 菅原賞
2007年 同大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
2010年 美濃の陶芸家・豊場惺也先生に師事
2011年 父・13代田原陶兵衛に師事 作陶に入る
2016年 日本伝統工芸展 入選
2017年 京畿国際陶磁器ビエンナーレ2017 出品(韓国)
2018年 エッフェル塔にて作品展示(フランス)
2019年 山口伝統工芸展 日本工芸会山口支部長賞受賞
2020年 日本陶磁協会奨励賞 中国・四国「鑑賞」部門奨励賞




現・田原陶兵衛(十三代)を父に持つ、萩焼の名門の流れをくむ俊英です。
萩焼の伝統を受け継ぎつつも、自身の表現を追及して作陶に励んでおられます。
2020年には日本陶磁協会賞の奨励賞(中国・四国「鑑賞」部門)を受賞し、より一層の飛躍が期待される萩の若手の1人です。

現在精力的に取り組んでおられるのが『流白釉』を用いた作品。
江戸時代の窯跡に残された陶片から着想を得て、萩の伝統的な藁白の釉に松灰で作った釉薬を重ね掛けするという手で、その味わい深い釉薬表現は大変魅力的です。

釉薬の流れる表現をみせるために、基本的に造形はシンプルになります。
それがまた抑制された静けさを感じさせたり、あるいは作品の精緻さを際立たせたりして、ぜひゆっくり手に取って味わっていただきたい作品です。

近年、私に近いような酒器のコレクターといった風のお客様の間では、どちらかというと土味に魅力あるものや古陶の再興といった物が人気で、このような精緻な釉薬ものの人気が高いというと嘘になります。だからこそ今、あえてこういった作品をご紹介したいと考えております。